コンサルティングから開発、製造まで、
発注者のニーズに応えるべく
出動!ロボット事業部とその仲間たち。
常務取締役 菅原 康裕さん
弊社では、工場の生産ラインの一部で例えば、魚を洗ったり、食材を蒸気で加熱したり、茹でホタテから不要な部位を除去するような、特殊な機械や器具の製造と販売を行っています。お客様のご要望にお答えする形で、場合によってはゼロから作りますから、製作物は主にオーダーメイドの1点モノです。特殊な機械ですし、付随するメンテナンスの仕事も当然多いです。
昭和42年(1967年)の創業当時は石巻港に寄港する漁船の修理などを行っていました。しかし1970年代後半の200海里問題の影響で漁船が激減、仕事も減る一方となりました。これはまずい!ということで、修理する物を船から水産物の加工工場にシフトしたんです。今でも石巻には工場が多いですしね。ただ、水産物は、水揚げ次第なので、これまた安定しないんですよ。そこで最近は水産物以外の食品、例えば肉や餅など、扱う範囲を広げています。
こちらから営業をかける場合もありますが「こういう事はできないか?」というお題や相談が取引先や食品メーカーなどから来る場合の方が多く、問題解決に向けたコンサルタントに近い仕事が増えてきています。いただいたお題を弊社が中心となって、ソフトウェア会社や研究機関などと組みながら、開発・製作しています。
お題や相談には納期と予算が付き物ですし、発注元はあれこれ要望を出しますし、異なるジャンルの専門家の方々は話しが噛み合わなかったりしますし(笑)、さらに弊社も良いと思ったアイディアをどんどん出しますし、話しをまとめるのは大変ですけど、私個人的には仕事は楽しいです。難題なほど燃えますし(笑)。なんと言っても弊社の社訓は「信頼と技術をかたちに創造する」ですからね。今後もこの姿勢を崩さず、お客様のニーズに応えていきたいと思っています。

ボイルホタテの自動ウロ取りロボット装置。

社内での板金加工作業風景。