地域の「人」「もの」「環境」を資源に
持続可能な「新しい農村産業」を確立していく。
代表取締役 伊藤 秀雄さん
当社は「農業を食業に変える」を基本コンセプトとして創業し、今年で30周年を迎えました。ハム・ソーセージの加工、レストラン、産直店、食農体験教室、都会の人と農村の人が交流する機会の創出など、様々な事業を展開しています。
私は、これからの農村は、地域以外の人と交流することによって成り立つと考えています。そのビジネスモデルを伊豆沼地域に構築するために、数年前から力を入れているのが、「インバウンド農泊」です。2018年には、キルギス、台湾、香港、上海の方々が参加してくださいました。私はインバウンド農泊は、当社がゲートウェイ的な存在になり、地域のみなさんと一緒に産業化していくものだと思っています。主役は、地域のことを昔から知っているご高齢の方々です。都会や外国にないような、純粋な田舎らしさを前面に出していくことが鍵となります。この地域には、豊かな自然の中で育まれた美味しい農作物があります。そして、美しい蓮の花や渡り鳥の飛来で知られる伊豆沼に、毎年、たくさんの方々が訪れます。当社は今まで気づいていなかった地域の魅力を発掘しながら「人」「もの」「環境」を組み合わせて、「新しい農村産業」を築いていくことを目指してきました。今後も、地域のためにも、この事業が当社の主軸の一つとなるよう努めていきます。
また、より一層の食品の安全性確保のために「HACCP」の認証取得にも取り組む予定です。
事業をするうえで大切にしているのは、当社があることで、どれだけこの地域が豊かになるだろうかと問い続けることです。持続可能なビジネスモデルを構築することで、東北をはじめ全国の新しい農村産業の確立に、貢献したいと思っています。
■ 経営理念
人と自然へのやさしさをもとめて……
「農業を食業に変える」を原点に、精いっぱい地域の人と自然の恵みに感謝します。
● 私たちは、安心できる農業・食を基本に、地域の「人」「もの」「環境」の価値を再発見し、最もふさわしい「産業」を創造し続けます。
● 私たちは、志を共にしてお互いを尊重し、やさしさと笑顔の絶えない「場」を作り、共に成長し続けます。
● 私たちは、精いっぱい環境にやさしい活動を行い、豊かなそしてすばらしい自然を子供たちに繋ぎます。

敷地内にやぎ牧場があり、近づくと寄ってきてくれます。

地元の野菜や米、お肉など販売している直営の農産直売所。