地域の未来につなぐ
新しい農業の仕組みづくりに挑戦。
代表取締役 伊藤 秀太さん
宮城県栗原市一迫の農家4人が、稲作の共同作業を目的に始めたのが耕佑です。その後、1年中安定的に収入が得られる葉物野菜の水耕栽培に取り組みました。当初は家庭的経営でしたが平成10年に会社組織に転換。10棟のハウスのもとで、総勢30数名のスタッフが働くまでに成長しました。現在は、「サンチュ」「サラダ菜」「ケール」「みつば」などを栽培しています。栗駒山からのミネラル分が豊富な地下水で育った野菜は、首都圏の大手スーパーや関西の焼き肉店などに出荷され、やわらかくておいしい上に長く鮮度が保てる、と高い評価を得ています。耕佑の成長の理由は、まず、地域の継続性を第一に、早くから家族経営から脱却し、外部の人材を受け入れてきたことです。この種の企業で親族以外の人に事業継承を委ねるのは稀なケースです。また、自分たちが作りたいものではなく、市場が求めているものを作るマーケット優先の姿勢も挙げられます。さらに、先進的な水耕栽培技術と地域を知り尽くした農家のノウハウが上手く融合した結果とも言えます。
当社の一番の目的は、宮城県栗原市産と記された「サンチュ」などの野菜が、全国の店頭に並び、栗原が広く知られることで、雇用創出や活性化が促進されることです。それには 高品質の野菜を安定的に供給することが重要で、そのための人材育成を積極的に進めています。社内ワークショップを実施し、自分の意見を言える環境を創りながら、問題点を共有し、円滑な業務推進や効率化の施策を考え、時代に合った働き方を見い出し、実践しています。
課題は、組織の経営力強化です。そのため作物の生育や収穫、出荷に対するアプローチを考え、生産管理や人事配置などを行う現場管理者が必要であり、地域の未来につなぐ新しい農業の仕組みづくりに一緒に挑戦する仲間を求めています。興味のある方はぜひご連絡ください。栗原市は「住みたい田舎ベストランキング」で4年連続東北エリア総合分門ベスト3にランクインしています※。新しい暮らし方をお考えの方にとっても素晴らしい地域です。
※「田舎暮らしの本」(宝島社/ 2017年~ 2020年のランキング)。宮城県栗原市移住定住サイトより。

サンチュの収穫風景。

10棟のハウスで水耕栽培をしている。

サンチュは一枚一枚手作業で収穫している。