技術力を誇る県内唯一の
パーツフィーダ製造企業
今後はロボット分野の開拓も。
代表取締役社長 山本 克己さん
当社は工場の生産設備を作る会社です。設備のパーツを単品で納める場合もありますし、設備一式をセットで納める場合もあります。その中で特にパーツフィーダの分野では県内唯一の企業として、全国の大手メーカーへ製品を納入しています。パーツフィーダとは、振動を利用して「ボウル」と呼ばれる部分でパーツを一定の向きに揃える仕組みで、製造ラインの効率化に大きく貢献しています。自動車関連、医療、食品など幅広い業界からの注文がありますが、多種多様な個別の顧客ニーズに対応するため、作り出すものは一品一様、その都度、綿密な構想や柔軟な発想が必要になります。それだけに「ものづくり」に関心がある人には、やりがいと面白さが感じられる仕事だと思います。少子高齢化による人手不足が進む中、工場の自動化へのニーズが高くなっています。そのため、パーツフィーダも引き続き成長が見込める分野です。
さらに当社では、現状にとどまるだけでなく次代を見据えて生産ラインで使うロボット技術の研究開発にも力をいれています。昨年は、0.5ミリの芯を正確にシャープペンシルの穴に差し込むような細かい作業をするロボットアームのデモ機を完成させました。今年は、この制御技術をベースに映像と記憶の性能をプラスして、さらに進歩したデモ機2号を完成させる予定です。
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災など、大きな苦境を乗り越えて今があります。さまざまな不安から一度は退職したり転職をした人たちも、業績が戻ったころには、ほとんど全員が当社に戻ってきてくれました。会社としては本当にうれしいことです。
充実した機械加工設備を自社に持ち一貫生産体制が取れることと、多様なニーズに対応できる独自の技術開発力が当社の強みだと考えています。

パーツフィーダの組付けを行っています。

今年入社新人3名を含めた若手社員です。