三陸の水産業を支え、100 年先へ続く企業へ。
最新鋭の工場と技術の継承で、「みらい」を拓く。
代表取締役社長 木戸浦 健歓さん
「100年続くような会社をつくろう」と、東日本大震災で被災した気仙沼市の造船4社が合併してみらい造船は生まれました。各会社の得意分野を用いることで多種多様な造船能力を持つことができ、船主さんたちの選択肢も増えます。単に船を造るだけでなく、船主さんの夢を提案し、形にするなど、より専門性の高いサービスの提供も可能になります。
このほど漁船を専門に建造・修理する工場としては東北最大級の工場が完成しました。この最新設備のもと、若い社員がベテラン社員の技術を吸収しながら次代を担う優れた技術者として成長して欲しいですね。今、会社は種を蒔いて芽が出た状態です。果実が実るまで長い時間がかかりますが、中堅の人は次世代の人を実らせるのが使命と考えています。
日本の水産業は成長産業でポテンシャルがあります。また、単に効率的に魚を獲って高く売ることだけを考える北欧諸国などと異なり、日本には四季や風習、自然環境を大切にした魚食文化が地域ごとに息づいています。私どもは100㌧~ 500㌧未満の魚船造りを得意としており、このクラスの船を総合的に提供できるのは全国に7社しありません。造船を学ぶ大学や高校が少なくなるなか、船づくりに興味を持つ若い人と共に、水産業や魚食文化の未来を支えていくことも当社の「みらい」ともいえるでしょう。
船主さんや地域が求めるものを見すえながら、当社ならではの技術を活かし、異なる領域に挑戦することも考えています。そういう意味でも、当社の未来には様々な選択肢があるともいえます。それはチャレンジ精神に応えるフィールドを持っていることであり、挑戦することに楽しさを感じてもらえることこそが、果実を実らせる栄養のようなものと思っています。また、会社はラグビーチームのようなものであり、メンバーである社員が一丸とならないと勝負に勝てません。がっちりとスクラムを組んで、三陸の水産業を支えていきましょう。

人手が足りない時は時々手伝います。

顔が見えなくても笑顔の対応を心がけています。

私より大きい機械も数多くあります。