スタッフにとっても居心地が良くて、
夢が見つかる、幸せなお店を目ざして。
専務取締役 小野寺 靖忠さん
当社は、コーヒーショップ「アンカーコーヒー・フルセイルコーヒー・マザポートコーヒー」を経営しています。気仙沼市で開業し、現在宮城県内に7店舗、岩手県に1店舗、東京都内に1店舗営業中です。私は気仙沼の高校を卒業後にアメリカの大学へ留学し、ヨーロッパで就職し、27歳の時に帰郷して水産物の輸出入業を営む現在の会社に入社しました。しかし、海外で体験したカフェとともにある生活が忘れられず、2005年にコーヒー事業部を立ち上げました。長期の海外出張の合間にスペシャルティコーヒーについて研究してアンカーコーヒーを開業。「コーヒーを提供しているのではなく、コーヒーがあるライフスタイルを提供する」が私たちの理念です。うちのカフェでどのような「アンカー体験」をしていただき、生活に彩りをそえていただけるのかを重視したお店でありたいと思っています。出店したコミュニティのみなさんのマザーポートとなり生活に彩りを加えられるようなお店でありたいと思っています。
クルー(乗組員、当社社員のことです)には、お客様には「自分の親友の友達」が来店されたと思って接しなさいと話しています。自然に笑顔で接し、自分も仲良くなれるはずだと期待した優しい接客ができるようになるのではないかと思っています。「アンカー体験」とはクルーとお店がセットなのです。あの人がいるから、好きだからこのカフェに通いたいと思っていただけるようなコミュニケーションをお客様と取ることを勧めています。もちろん、きちんと線を引くことを前提としてですが。
また、働くクルーにとっても居心地が良くて、夢が見つかる、いいお店であることを大事にしています。幸せでないとお客様に上質の「アンカー体験」をしていただくことは不可能です。お店がある街が楽しい街になるには、まずは自分たちが楽しまないといけません。「自分が笑顔の出発点となる」ようなお店にしていきたいと思います。

本格コーヒーの香りいっぱいの店内の様子。

アンカーコーヒーマザーポート店を象徴する「イカリ」の前で。