世界にただ一つのものをつくり、
新しい価値を世界に提供することに挑戦。
代表取締役社長 松島 悟さん
世界的に太陽電池の需要が高まる中、製造工程においてパネル品質のばらつきや高い不良品の発生率が問題視されていました。主な原因は、セルの生産を終えた後にセルのエネルギー変換効率を測定して品質の良否を判断している点にありました。そこで、当社では、セル化する前のウェハーを正確に測定し規格化できる「HS-CMR 法」という新たな評価手法を用いた新測定装置を開発しました。
「HS-CMR 法」は、太陽電池製造業界が抱える問題に対して大きな解決策を提供しています。セルプロセスのムダを省き、良品率の向上を実現。さらに、不良品と判断されたウェハーは原料として再利用することが可能です。また、これは太陽電池製造にとどまらず、あらゆる半導体結晶の評価測定にも応用可能な極めて汎用性の高い測定技術です。企業のサンプルテストにおいても想定通りの結果が確認されており、その高い性能に世界から注目が集まっています。当社では、さらにブラッシュアップを進めながら、将来的には「HS-CMR 法」を標準化し、国際基準にしたいと考えています。
当社は、世界的な研究所である東北大学金属材料研究所発のベンチャー企業として、2017年に設立されました。同装置の製造・販売や太陽電池や半導体の材料技術のコンサルタントなどを展開していますが、「HS-CMR 法」に象徴されるように、「この世にないものをつくる」を理念に、世界にただ一つのものをつくり、世界に新しい価値を提供することに挑戦しています。当社の仕事はまさに「まっさら」からの出発です。それだけに、自分自身の能力を最大限に発揮できるチャンスがあり、また、会社を仲間と共に創り上げ、成長していく喜びがあります。働き方に関しても私たちは常に柔軟です。勤務時間(フレックスタイム)や休日の取得などは自己管理を重視しています。私たちは、制度ありきではなく社員と共にみんながイキイキ働ける職場環境づくりにも挑戦しています。

東北大学構内にある快適なオフィスは、環境や利便性にも恵まれています。

太陽電池シリコンウェハー有効キャリア測定装置。全自動で一度に25枚のウェハーを測定可能です。

海外企業からの要請により新しく開発した、半自動タイプの太陽電池シリコンウェハー有効キャリア測定装置です。