優れた三陸の水産資源を世界に広げ
三陸を世界一の水産都市にする。
代表取締役社長 森岡 忠司さん
国内の水産物消費の低迷などにより、特に東日本大震災以降、三陸の水産業各社は新しいマーケットを海外に求め始めています。しかし、海外進出の経験もノウハウもないことから、1社だけで展開することが難しいのが現状です。そこで、三陸の水産メーカー7社が一体となって、統一ブランドのもと海外において市場開拓や販促活動を展開しようと設立されたのが三陸コーポレーションです。
当社の目標は「三陸の水産資源を世界と共有し三陸を世界一の水産都市にする」ことです。三陸は世界三大漁場をひかえていることから、水揚げされる魚の量も種類も多く、また、カキやホタテの養殖にも適した地域です。その魚介類の品質の高さ、さらに水産加工技術の高さは世界屈指であり、海外でも高い評価を得ています。その恵まれた資源を世界により効果的に発信し、三陸全体の発展に寄与していこというものです。
現在、統一ブランド“SANRIKU”を冠した水産加工品の開発・販売を柱に、海外で売れる商品への改善と新商品の開発、さらなる販路開拓と安定した売上高の確保、海外における認知度・理解度の向上などに取り組んでいます。
当社の強みは、ナショナルブランドを集めて輸出する一般的な業者と異なり、自社のブランドで、自社の商品を自社の工場で製造し、直接海外に届けている点です。各国の生活習慣やニーズ、商流などを把握し、情報をメーカーにフィードバックして売れる商品を創造するプロデュース的な役割も担っています。私たちには、しっかりした商品と優れた加工技術を持った工場があり、海外には求めているお客さんがいます。後は私たちの知恵と工夫でそれをどう繋ぐかです。自分のやり方次第で、フィールドは世界に向かってどんどん広がっていく、そんな醍醐味があります。

ムスリム向けに三陸地域の水産メーカーと共同で開発したフィッシュソーセージを売り込むためドバイの展示会に出展。

東南アジア5か国から輸入業者等の取引先を招いて三陸地域の牡蠣の養殖場を視察。

さんま、牡蠣、いくら等の三陸産水産物を売り込むため、バンコクの展示会に出展。