技術と人間を磨きながら
製品の開発に取り組み社会に貢献。
代表取締役 大久保 良一さん
当社は創業以来、一貫して複層ガラスの製造・販売を行ってきました。創業当時、東北は一枚ガラスが主流で、当社は断熱複層ガラスにおける先駆け的な存在でした。その後、大手ガラス・建材メーカーの進出の影響などで、地域の専門店が廃業を余儀なくされるなか、当社は単独で生き抜いてきました。その柱となったのがものづくり精神です。持ち味である複層ガラスの技術を深めることに専念し、新製品の開発に心血を注いできたのです。
その結果、誕生したのが、「エミネントペアW」です。これは、後付け方式の断熱ペアガラスで、ビルのリノベーション時に既存の窓を生かしながら内側から簡単に設置ができることから、工事費が大幅に削減できると業界の注目を集めています。また、既存の窓へそのまま設置することでトリプルガラスの効果も生まれ、エネルギーの節約と居住性の向上に大きな効果を発揮します。「エミネントペアW」は、平成30年度宮城県「経営革新計画承認企業」(現在6社承認)に認証されるなど、その断熱、遮音、防犯性などの性能の高さに対して各方面から高い評価をいただいています。また、当社の強みは厳しく徹底した品質管理にもあります。0.3%以下の不良率を実現。さらに納期の厳守や適切なクレーム対応は社員全員が努力をして築いたもので、高い信頼性の基となっています。
当社の理念は、「人間性、科学性、社会性」です。中でも人間性は特に重視しています。当社の「技術を磨きながら社会に貢献する」という企業目的を、どういう仲間とどのように具体化していくかですね。それは、「助け合い、認め合い、許しあい、築きあう」ことにあると思います。今後は、この人間性を基本に技術を高め、災害から人命を守る「耐貫通ペアガラス」などの開発に積極的に取り組み、複層ガラスの可能性を開きながら社会に貢献していきます。

複層硝子製造ライン・国産品が無くイタリア、ドイツ、韓国製の設備です。

後付断熱ペアガラス「エミネントペア W」のカットサンプル。