印刷技術を活かした
付加価値の高い商品提案に
挑戦し続けます。
代表取締役 佐々木 英明さん
当社は昭和3年、国分町で創業。今年で90年を迎えます。チラシ・ポスター・パンフレットなど幅広い印刷物を手掛けていますが、中でもビジネス帳票の印刷は得意分野です。一見地味な印刷物ですが、読み取り機械を通したりするので、高い印刷精度が要求される印刷物です。
しかし一方では、IT技術の普及やネット注文による印刷市場の拡大で、従来の印刷だけに頼っては「まちの印刷屋」の将来性が厳しいのが現実です。
そこで、印刷技術を活かしながら付加価値の高い商品が出来ないかと考えたのが「マッチ箱マガジン」です。当初は東日本大震災後、被災地に何かできないかとの想いから、売上の一部を寄付するため「こけし付箋紙」を作ったのがきっかけでした。
この企画が、付箋紙と地元クリエイターが作成した観光ガイドマップをマッチ箱のような箱に入れた商品「マッチ箱マガジン」に発展。仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム・プロジェクトに採択されました。第1弾は秋保、作並など県内5カ所の温泉地を取り上げた「温泉編」。これは「グッドデザイン賞」「第1回新東北みやげコンテスト最優秀賞」を受賞しました。
この後、第2弾「海編」、第3弾「仙台時間」と続き、現在は県内だけでなく首都圏からも取扱いのオフォーが寄せられています。オリジナルの「マッチ箱マガジン」の受注も増え、全社的に無視できない収益源となっています。
この商品のポイントは①自社の販売商品であること②自社の印刷技術を活用して全て自社内で制作していること③こけし工人を含めた地元クリエイターとのコラボすることでオリジナル性を出していることです。地元みやぎにこだわった企画であることも特長ですね。
当社では、これらの経験を基に、今後も印刷技術を活用した高付加価値の商品開発に挑戦したいと考えています。

人気のこけしクリップ。

デザイン部門も充実してきました。

ずらりと並ぶ印刷機械。