働き方改革で
社員の活躍を後押し!
地域貢献を目指す地元企業。
代表取締役社長 熊谷 茂一さん
弊社は昭和22年に仙台市内で東北鑿井工業所として創業以来、温泉・水井戸などの地下水開発、地すべり対策工事、土木・建築構造物の基礎地盤調査の業務に取り組んでまいりました。今年創業71年を迎えましたが、その間に4,000件以上の井戸新設工事に携わってきました。こうした井戸は老朽化に伴い揚水量の減少、地下水位の低下等の機能障害が起きます。今後は限りある資源を有効利用するため、井戸の再生を図るメンテナンス業務を加速し、設備の更新から維持管理方法まで提案していきたいと考えています。また新たな技術開発にも積極的にチャレンジし、地下水や下水道などの熱を利用した「熱源及び循環水熱交換システム:特許第6349078号」を開発し、駐車場などの融雪に役立っています。さらに民家の井戸を使い、屋根の融雪に応用できるような実験にも着手し、時代の変化に迅速に対応できる技術を提供するため、たゆまぬ努力を続けています。
私どもの会社は地元の会社ですが、毎年快適職場に関するアンケートを実施し、若者や女性、シニアも働きやすいように働き方改革にも取り組んでいます。具体的には隔月に開催する「安全衛生サークル委員会」で、時間外労働の削減や有給休暇の取得促進のために知恵を出し合っています。これまでに産休・育休取得の実績もあり、離職率も低くなっています。
また、会社の業績を見える化し、毎月の受注、売上や利益等を社員全員が見られるように、社内ネットワークで開示しています。将来について、私は会社の規模だけ大きくすることを目指していません。オンリーワンの技術で地域に貢献し、「この会社があってよかった」と必要とされる、そんな会社が100年先も続けばよいと考えています。実際、震災前に市内の5つの小学校に手押しポンプの井戸を寄贈し、震災時に役立てることができました。会社敷地内にも井戸がありますので、災害時には地域住民の方々に開放する予定です。地域に貢献するため、まずは社員が充実して働けるように環境を整え、お客様の笑顔につながるよう努力していきたいと考えています。

ボーリングコア試料の観察風景(技術部)。

井戸内部を撮影した映像を確認し、施工方法の検討状況 (水事業部)。