廃タイヤリサイクル事業を
ベースに環境ビジネスで、
地域貢献します。
代表取締役 工藤 豊和さん
食品卸業のバイヤーから転じて廃タイヤのサイクル業を起業したのは平成12年、34歳の時でした。私を含め2名の従業員からのスタートです。全くの素人でしたが、当時廃タイヤの焼却によるCO2の発生や不法投棄などが社会問題化しており、きっと社会の役に立つのではないかと考えました。
当初は廃タイヤの収集業務のみで、カーディーラー、タイヤ販売店、自動車整備工場から処理費用をもらって集め、中間処理場に持ち込むという業務です。後発だったので宮城県、福島県をテリトリーに、少量の廃タイヤでも、回収するというスタイルで対応したことが後の業域拡大に役立つことになります。
収集運搬だけだとコストがかかります。折しも廃タイヤが石炭等の代替燃料、いわゆるサーマルリサイクルとしての利用価値の高まりを見せ始めていた時期でした。収集だけでなく、処理、燃料として出荷するまでのワンストップのシステムを立ち上げたいと考えるようになりました。アルミホイールがついたままのタイヤでもホイールを抜いてプレスすれば金属スクラップとして商品になります。工業専用地域に4,000m2の用地を確保し、創業から3年目の平成15年に中間処理業の許可を取得し、工場を稼働することが出来ました。
当社は太平洋沿岸部に面している立地のため3.11の東日本大震災では被災し、工場が大きな被害を受け陸の孤島となりましたが、車両通行が可能になった後、社員全員で復旧作業に取りかかり、10日という驚異のスピードで再開にこぎつけました。震災後のがれき処理で『顧客・社会に貢献』しようとする社員の意気込みの表れです。私は、この時ほど自分の社員に誇りを持ったことはありません。
震災を機に、単なるリサイクル業から一歩進んだ環境ビジネスにチャレンジすることになります。被災した大河中学校跡地に立ち上げた太陽光発電事業、その電力を活用した植物工場、風力発電事業(秋田)です。
これからも私共東部環境は、利益のみを追求するのではなく、『感謝』の気持ちをもって少しでも社会貢献できるよう、事業に取り組んでいきたいと強く思っています。

廃タイヤも資源の山。

うず高く積まれたアルミホイール。

メガソーラーと植物工場、風力発電装置。