画像処理・熱・超音波・AIなどの
先端技術を武器に
“東北発”のテクノロジーを目指す
取締役 早坂 重樹さん
「自分たちのやりたい仕事を、やりたい環境でクリエイトしていきたい」。そんな想いの仲間が集まり、2002年に立ち上げた会社です。地元仙台にこだわり、東北の「東」、杜の都仙台の「杜」、コア(核心)の「C」、テクノロジーの「テック」を繋げ、”東杜シーテック”の社名をつけました。”東杜(とうと)”の名称は、仲間内で案を出し合い苦労して決めたので、設立から16年経った今でも愛着を持っています。
今は、カーナビ・カーオーディオ製品、半導体製造装置、自動車分野のモデルベース(MBD)といったソフトウェア開発の他に、「TOHOKU生まれの先端技術で、世界をリードする」という大きな夢をもって、「東北発」「世界初」を目指し、先端技術の研究開発や研究成果を応用した自社オリジナル製品の開発を進めています。
弊社の特徴としては、”画像”、”熱”、”超音波”、”AI”といった一風変わった要素技術を持っているところですね。要素技術の組み合わせが出来るので、生み出せるモノは多種多様です。中でも私のイチオシは、”超音波エコー”×”画像処理”×”AI(学習)”を融合した「タラの雄雌判別装置」(商品名:SmartEcho)です。簡単に言うと、タラの中に白子・魚卵があるかを判断する装置です。なんだそんなこと・・・?と思われるかもしれませんが、実は、タラという魚は外見では雄雌の区別がほとんど出来ません。しかも、白子を持つ雄タラは高値で取り引きされます。数少ない目利きできる熟練人さんに代わって、判別しようというものです(世界初)。
この装置は本体部分の金型作りから手掛けていて、設立当初に思い描いていた「アイディアを出し、一からモノを作り出したい=やりたい仕事をクリエイト」がやっと実現できたような気がします。東日本大震災復興の一環として、地元宮城県の気仙沼市魚市場/東北大学研究室のご協力を得ながら進めてきていますので、私たちの生み出す製品・取り組みが、地域貢献や活性化に繋がれば嬉しいですね。
ここで紹介したように技術の組み合わせは無限にあり、同時に、その技術が役立つ場面も無限にあると考えています。これからも新しいことに挑戦し、宮城から全国/世界へ発信できる製品作りを目指していきます。

住宅地の真ん中に建つ本社ビル。屋上にはテラスが。

白子・魚卵を判別できる「SmartEcho」。

オープンな雰囲気のオフィス。