東北で初めて板鍛造のプレス機を導入。
CAEも駆使し、
ミクロン単位の塑性加工を究めていく。
代表取締役社長 佐々木 泰孝さん
当社は、1955年に神奈川県川崎市で有限会社内田製作所として創業しました。その頃は、電気部品のプレス加工が中心でした。1962年に株式会社京浜精機製作所(現 株式会社ケーヒン)と取引を開始し、自動車のプレス部品を作るようになりました。その後、宮城県に進出し現在は岩沼市、名取市の2ヶ所で工場を操業しています。
当社は、ミクロン単位の精度にこだわり「塑性加工の頂点を究める」ことで社会に貢献していきたいと考えています。主力製品は、燃費が良くてパワーのある直噴エンジン用の部品です。これらは板鍛造の技術を採用しています。板鍛造とは、通常のプレス加工の中に局部的に冷間鍛造を取り入れるものです。後加工の切削加工が不要になるため、低コストで高品質な製品ができます。当社の加工技術を世界へアピールするために、この板鍛造製品を今後も提案していきます。さらに、その板鍛造の技術をCAEでバックアップしています。CAEは1998年から取り組み始めました。コンピュータでプレス加工をシミュレーションすることにより、桁違いに効率良く加工トライができるのです。例えば、実際に試作すると3ヶ月に1パターンしかできないものがコンピュータを使うと1週間で約100パターン計算できます。
今後は、時代に合わせてEVやPHV、HVの部品の仕事も増やしていく計画です。
また、現在IoT企業とタッグを組み、工作機械の稼働データをサーバーに集約し、分析活用するシステムを構築しています。当社は、新技術をいち早く用いる姿勢を貫いてきました。大変なことではありますが、それを楽しむことができれば、人も会社も、一緒に成長できると考えています。

2018年1月竣工の仙台名取工場B棟。

仙台名取工場A棟外観。

最新設備の最新機能を使った精密加工が楽しい日々。